「食べることは生きること。美味しい毎日に感謝!」を伝える理由

雑記

※読むかたにとっては少し悲しい、ツラい気持ちになってしまうかもしれません。
そういうのを避けたいかたはここで読むのを終了していただけると幸いです。

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「食べることは生きること。美味しい毎日に感謝!」

わたしはYahoo!ニュースエキスパートの記事の最後に、この一文を必ず入れています。
これ、実はわたしの祖母に向けた言葉なんです。

高齢で、認知症を患う祖母はなかなか食事を摂れないことが多くて、ひとくち食べるとわたしを始め周りのみんなが喜んで、そのひとくちがばあちゃんの命に繋がり、食べることは生きることなんだと実感する毎日でした。

そして、自分や自分が大切な人たちが美味しく食べられることは、とても幸せなことなのだと感謝の思いが生まれました。

わたしが記事で「食べることは生きること。美味しい毎日に感謝!」と書き続けてきたのは、そんな祖母が「ごはんを食べられますように」という願いと、記事を読んでくださる皆さんに「美味しく食べられるって幸せだね」と伝えたかったからです。

でも祖母は、2024年5月28日(火)の夜にとうとう空に帰ってしまいました。
この日は大雨や強風でとても天気が荒れた1日で、でもその次の日にはこんなに晴れて、祖母が空に旅立つのにふさわしい天気となりました。

最期は祖母がかなり痛い思いをして、弱弱しい声でずっと泣いていたそうです。
最期の言葉は「ねんねする」
多分祖母自身、まさか自分が天国へ行くなんて思っていなかったんじゃないかな。

祖母はわたしと同じ根っからの食いしん坊で、食べられないのにいつも「なんか旨いもんちょうだい」と言っていました。
食べたい気持ちだけは最期の最期までずーっと持ち続けてくれて、最期の日もコーヒーゼリーを飲み込むことはできなかったけれど、口にはしてくれました。

食べることが大好きなばあちゃんが、人生最後の2年間くらいはあまり思うように食べられなかったので、お別れにはばあちゃんが好きなものをたくさん持っていってもらいました。

ばあちゃんの大好物の両口屋是清。
歯が悪くてあまり食べられなかったけれど、本当は大好きな菊芋のお漬物。
それから美味しいコーヒー。

コメダのトーストが好きだったばあちゃんに、コメダの食パンも入れて。
そしてばあちゃんの大好物、地元の和菓子屋さんの栗蒸し羊羹やお饅頭を入れて。

わたしが最後に会った5月10日(金)にも「あそこの饅頭が食べたい」と言うので買いに行き、でも「羊羹を食べるか」と言ったので、わたしがスプーンにほんの少しの量をペースト状にしてばあちゃんの口に運ぶことができました。
そのときのばあちゃんは「んーーーーん!」って満面の笑みで喜んでくれたなぁ。

ほかにも、ばあちゃんがおやつで食べるのが大好きだった知多半島の味付け海苔や、最後に「食べたい」と言っていても生もので食べさせてあげられなかったお寿司を贈りました。

これまでわたしにたくさんの愛情を注いでくれたばあちゃんに、わたしから最後の愛情返し。
もうツラくない今、どうか好きなものをたくさん食べられますように。

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これがわたしの「食べることは生きること。美味しい毎日に感謝!」の理由です。
祖母はもうこの世にはいなくなってしまったけれど、この言葉について身をもって教えてくれました。
だから、わたしは祖母からの教えをこれからも皆さんに伝え続けます。

わたしとばあちゃん。
わたしは初孫で、ばあちゃんこでした。

小さい頃から大人になっても、結婚してからもばあちゃんのそばにいつもいました。
ばあちゃんのそばにいつもいたかったから。

太陽のように明るくて、朗らかで、優しくて、強くて、ひょうきんで。
そんな祖母の仏になった名前には「明」「和」という漢字が入っています。
ばあちゃんを表す漢字に本当にピッタリ!

葬儀の写真はわたしの結婚式のときに撮ったもので、100万ドルの笑顔でピースして写っていました。

わたしは今、大好きな祖母を失った深い悲しみのなかにいます。
今まで何度もばあちゃんに命の危機があったので覚悟はしていたつもりだったけれど、亡きあともただ寝ているだけでとても美人なばあちゃんを見て「生き返ってくれないかな」と葬儀中は心のどこかでずっと思ってしまいました。

でもとうとう骨になっちゃった…。
その現実を多分まだ受け入れたくないのだと思います。
大切な人を失うって、こんなふうになるのだと痛感しています。

時間が少しずつ癒やしてくれるのかな。
まだ完全に立ち直るには時間がかかりそうだけど、残されたわたしはこれからもばあちゃんを思いながら生きることを頑張ります。

ばあちゃん、ありがとう。
ばあちゃんはわたしの誇りでした。

コメント

  1. ゆたか より:

    あかしさん、
    おはようございます
    あかしさんの痛みを計り知ることなんて
    できない部外者の俺が
    無責任にお声がけさせて頂くのもどうか? と
    思いもしましたが
    スルーできません
    ごめんなさい

    思い出は褪せずにいつまでも
    も本当ですけど
    すぐに 元気を出して も無理だし
    そんなの嘘ですもん
    ご自分の気持ちに無理をさせず
    お気持ちが済むまで
    たくさんたくさん泣いて下さいね
    それでも
    しっかり食べなさい! と
    お祖母様に叱られないよう
    食べることだけはちゃんとなさって下さい

    「んーーーーん!」 のところで
    自分の祖母との思い出と重なり
    涙が出てしまいました
    心からお悔やみ申し上げます

    長文失礼しました
    返信 不要です

    • あかし より:

      ゆたかさん

      ゆたかさん、こんにちは!
      この声かけにくいブログ記事に勇気を出してのコメントを本当にありがとうございます。

      ゆたかさんからコメントをいただき、率直に「ありがたい」と思いました。
      すごくすごくありがたくて、心に染みました。

      そして共感してもらえたことがとても嬉しいと思いました。
      わたしだけじゃなく、皆さんわたしと同じ経験をしているのだと気付かせてもらいました。

      祖母を亡くしたことはやっぱり今も悲しくて泣いてしまいますが、祖母が心配するくらい悲しむのはやめようと思います。
      おかげで食欲は通常通りです!お腹いっぱいです!(笑)

      ゆたかさんのお気持ちが痛いほど伝わり本当に嬉しいです。
      ありがとうございます^^

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